ハットリケンチク: 瓦工事と前提力

2018年5月1日火曜日

瓦工事と前提力

本日の最高気温の予報「28℃」
屋根瓦葺き替え工事

瓦めくり。もちろん100%人力。
精神修行としては最適すぎる
暑さにございます。

この屋根は寄せ棟という形の屋根で
四隅に斜め部分があるのが特徴的

昔の屋根は、瓦の下にあらかじめ
熟成させ粘りをもたせた壁土(かべつち)
と呼ばれる土があり

この粘りを利用して瓦を屋根に
くっつけていました。

この写真をよく見ると
斜めの部分の土が濡れてますね…

この寄せ棟という形の屋根は
どうしてもこの部分に
雨が侵入しやすいのです。

そして土が吸収できる量を超えると
雨漏りとなって天井にポタッポタッという
ご機嫌な音楽を奏でることになる。

しかし、現在の瓦屋根は
たとえ雨が侵入しても
木の部分を濡らさないよう
建物の外に雨水を排出できる
バックアップシステム持たせます。

人間の体で言えば、
免疫システムのようなもの。

人間の体がそもそもバイ菌が侵入してくる
前提であるのと同じように

家だって雨が侵入してくる前提で
作ることが大切。

このような”前提”すべきことが
家づくりにはまだまだ
たくさん存在します。

それらについては随時
紹介してまいりまーす





ではでは。

ハットリケンチク
服部靖孝

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